1995年〜2021年の長きにわたり、テルミン奏者から愛されてきた Etherwave Theremin が、バージョンアップして、2022年、モーグ社から発売となりました。

前面には、ヘッドフォンアウト端子、ミュートスイッチ

電源と、オーディオアウトのジャックは背面に装備。

更に背面には、ミュートのペダルをつなぐ為のジャック、PITCH CV OUT、VOLUME CV OUT に加え、GATE OUT もつきました。これは、Claravox Centennialにも無かった機能です。
 

天面の黒いプラスチックの蓋を外すと、蓋を開けなくても、内部のコイルを調整する事が出来る様になっています。イーサーウェーブは、温度変化に弱いので、個体によっては、内部コイルを頻繁に調整する必要があります。蓋を開けた状態と、蓋を閉めた状態とでは、最適なコイルの調整が異なるので、苦労されている方は多かったと思います。これは、便利な構造。もっと早くにこうして欲しかった。

コイルの調整は、蓋を開けずにできますが、逆に、簡単には中を開けられません。

それでも中をあけてみた方から頂いた画像を拝見したところ、コイルの位置が、旧型 Etherwave とちょっと違います。名古屋の mb-labo の西川さんによれば「テルミンのアンテナコイルはアンテナの直近に置くのが最良なんです。」という事です。